『遅咲きのヒマワリ~』第6話 それぞれの居場所2012/12/09 18時54分

『遅咲きのヒマワリ~』第6話も心に沁みるシーンが多々ありましたね。
kinakoは順一と父親のシーンが結構好きです。
第5話の「都会に出て行ってたら…」と言う父・利男と「時代が違う…」と言い返す順一の会話も、すれ違う二人の思に胸が塞がれました。

店番をしている順一に、
「栗饅頭買うてきた、お茶にしよう」という父・利男。
いつになく穏やかな物言いの父に戸惑う順一。
お茶を淹れ、
順一に栗饅頭を食べるように促します。




父:「大して美味いわけじゃないのに、たまに食いとうなるがよ、ここの饅頭。たぶん子どもの頃から食いようけんやろな。いつまで食えるか…あの店は跡継ぎがおらんけん。うちはお前がおってくれて、ありがたいと思おちょる」。
不安そうな順一…。
この一連のシーンの桐谷さん、凄いです。
blogにコメントをくださる方が、「桐谷さんは演じているのではなく、役を生きている」と、仰っていましたが、まさに四万十の青年・順一を生きている桐谷さんです。
順一:「なんがぞ、急に」
父:「この店を継いでくれよう思いは、本当に嬉しいちや」

順一:「…やめろよ」
父:「けんど、赤字は膨らむばかりやけん」
右手で目を覆う順一。この時の手が綺麗。
大きく息をして動く胸が順一の動揺を表しています。
父:「それが現実よ」
順一:「それ以上言うなちや」
父:「この店は、俺の代で閉めることにした」
順一:「言うなちや!!」
父:「・・・俺の代で閉める!」





右手で目を覆ったままの順一。
身じろぎもせず…。
順一の動揺、心情を思うと涙がこぼれます。
順一の居場所が今、消えようとしているのです。

息子の将来を思い、現実を見ろと諭す父。
現実を誰よりも目にしているはずなのに、受け入れられない息子。
細々と続いている饅頭屋と対比させて、店を閉めると切り出す父の心情を思うと、また涙…。

初恋(?)の人・さよりさんとのシーンも胸が熱くなりました。

暇じゃないけん…と言いながらも、隊長・順一のお手伝いをするさよりさん。
さよりさんが淹れてくれたコーヒーを飲みながらほっこりしているシーン。
順一の気持ちを思うと、ジーンと込み上げてきました。
「はぁ~旨い」

その顔を見ながら「ホント?」
「おぉ~!!」
下を向いて嬉しそうなさよりに
「何?」
このちょっと照れたような言い方が素敵です。
「ううん…。コーヒー淹れがいがあるなと思って」
と言うさよりさんの横顔を見て、目の前に広がる風景を見ながら
ぽよ~んとなっている順一がとっても可愛い・いじらしい。
目をパチパチさせて…。
二人が目をあまり合わさずに、交互に見合ったりしているシーンに心がほっこりして、思わず笑みがこぼれます(さよりさんが人妻ということをすっかり忘れているkinako…)。
ナイス・カメラワークです♪
そんな順一に、今度はさよりさんが「ん?」
「あ、いや、あの二階堂さよりにコーヒー淹れてもらえるがなんて 高校のとき俺、口も聞けんかったけん」
そしてさよりさんが零したコーヒーを拭き取ろうとして触れた指に
「あっ」っと、慌てる二人が可愛すぎます…♪
彼女いない歴10年の隊長、初々しすぎますよ~☆



挙動不審な感じで雨樋を直し始める順一。
もう、可愛すぎ~☆
純で木訥な順一をうまく演じている桐谷さん♪

今回、一番泣けたのがこのシーンでした。
「順一くん、お茶入ったけん」
「サンキュ」
何気に順一くん呼び。
この呼び方で、さよりさんの気持ちが一歩順一に近づいたことを想像させます。
一方、順一は「二階堂」のままです。
こういう、相手の微妙な変化に気がつかない木訥な隊長さんです、順一は(笑)。
(関係ないけど、kinakoは高校の同級生と今でも仲が良く、互いに○○ちゃん、○○くんと呼び合っています。同級生っていいですね~♪でも、子どもたちからは、いい年したオバさん・オジさんがが○○ちゃん呼び…と、冷ややかな目で見られます(笑))

栗饅頭を買ってきたと言うさよりさん。
縁側に座る順一の左手に栗饅頭を置くさよりさん。
えっ!! さよりさん、左手を順一の腕に添えているわ。
何気にスキンシップを図っているではないですか!!

順一の様子がいつもと違うことに気づくさよりさん。
「どぉしたの?」

ぎこちない笑顔で振り返り…すぐに前を向いて下を見つめる順一。

「親父が栗饅頭買うてきて、お茶淹れてくれて…そんなこと普段ないけん」

「そしたら、親父の代で店閉め…っ」
嗚咽する順一…。



さよりさんの手がそっと、順一の肩に置かれたとき、
堪えきれず、顔を歪ませて泣いてしまいました。




このシーンの桐谷さん☆秀逸でした。
感情が高ぶって、最後まで言えなかった…。
そして、そっと肩に手を置かれて、その手の温かさに一気に堰き止めていた感情が溢れ出てしまう…。
順一の気持ちが痛いほど伝わってきて、kinakoの涙腺も崩壊してしまいました。
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第6話まで観て感じたことは…。
順一は、四万十のことを真剣に思い、何とかしたいと思っているけど、
本当に何とかしないといけないのは、自分自身のことじゃないかな?
四万十の現状と自分を重ね合わせて見ているようで、現実を見ることを恐れている…???

さよりさんのこともそう。
古民家での二人のほっこりシーンを見ていると、二人を応援したくなるけど、よくよく考えてみると、順一が話すさよりさんのことって、高校の時のさよりさんの話なんですよね。「ファンクラブがあった…」とか、
「高校の時は声もかけられなかった」とか。
今のさよりさんのことはどう見ているのかな?
さよりさんのことも含めて、順一には自分の未来を見つめてほしいな…と感じたり。
順一自身が、順一の将来のことを真剣に見つめ・考え・切り拓いてほしいな…と。
例えば、丈太郎との関係だって、どこか遠慮している。
そうじゃなくて、もっと、本音でぶつかってほしいと思ったり。
そんなことを考えている順一の応援隊、kinakoです。

『遅咲きのヒマワリ~』第7話 隊長の想いが切なくて…2012/12/09 21時05分

『遅咲きのヒマワリ~』第7話、サブタイトルは「誰かを想う気持ち、持ち続けていますか」でした。
今回も隊長・順一にキュンキュン~☆
オープニングで、順一のシーンが増えていて、喜んでいたんですが、物語は順一に辛い展開になって…(涙)。

さよりさんとの神社のシーンが追加されていましたね。
隊長ったら、ポッケに手を入れて、かっこつけています(笑)。

さよりさんのこの嬉しそうな顔。
お家でも…ご主人といるときも、こんな顔ができるといいね♪

さよりさんを見つめる順一の視線が…。

そして☆そして、商店街を駆け抜ける順一。
この商店街、「天神橋商店街」だそうです(笑・笑・笑)。


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思い詰めた表情の順一。


さよりさんを見つめる目もいつもと違います。
春菜の失礼を詫びます。
その言葉もどことなくぎこちない…。

古民家で、地域おこし協力隊のお手伝いをするさよりさん。
何やら考え事をしている順一が、
畳を拭き拭きしているさよりさんに、声をかけます。



卒業式の時のことを覚えているか…と。
ファンクラブのメンバーが、さよりさんと写真を撮ろうとズラーッと並んでいる中、
順一はファンクラブに入る勇気がなかったから、その列には並べなかった…と、話します。
そんな思い出話にふふ…と笑うさよりさん。




意を決して、順一が言います。
「…あのさ、俺と写真撮ってくれるがぇ」
「えっ、今の私でえぇの?」
「当たり前やいか!」
「…撮ろうよ」
「うん」
携帯カメラを向けながら並んで座るふたり…

「撮るぜ…にかいどーさよりぃーーー」
「ちょっと待って、それ?(笑)」
「当たり前や!」



このときのふたりが、もう可愛くて☆可愛くて…。
さよりさんが結婚されていて、ご主人もお子さんもいらっしゃることをすっかり忘れてしまったkinakoでした。

写真を見て喜ぶさよりさん。
さよりさんを見つめる順一のドキドキが伝わってきます。

さよりさんも気づいて目が合いますが、下を向いて…。


さよりさんの顔が見られず下を向いたままの順一。
な、何とさよりさんからお返しのkissが…♪
あ~、さよりさん、どうして人妻なの!!!と、画面に向かって叫んでしまったkinako。

さよりさんを抱きしめた順一。
さらに…と、このときさよりさんの指に光る指輪が目に入り…。
手が止まる順一。
我に返り急いで服を整え、手をギュッとするさよりさん。



切なかったなぁ…このふたりのシーン。
目を閉じ下を向いて動けなくなっている順一を…ふたりを撮っているカメラワーク。
何の音も入っていないけど、順一の、さよりさんの気持ちが伝わってきた…。
切なく哀しいシーンでした。

外へ出た順一とさよりさん。
順一はさよりさんに「二階堂、写真、ありがとな」と言います。
さよりさんは、「ううん。…もう、二人で逢わんほうがええよね」と。
「そやね…」と答える順一。
さよりさんも「そやね…」と、自分に言い聞かせるかのように同じ言葉を繰り返します。



多分、順一は、もうこのときは四万十を出ようと考えていて、さよりさんと会うつもりはなかったのかも…。
四万十を出ようと考えたからこそ、さよりさんと写真を撮りたかったんじゃないかな?
写真を撮ろう…と、言う勇気を出せたのかも。
さよりさんを想いい続けていた順一
今でも、高校生「二階堂さより」を想い続けている順一。
四万十のことをずっと想い考え続けている順一。

さよりさんの涙…。
夫も子どももいて、
長女で優等生、
今さら感情のまま突っ走ることもできない…。
順一の優しさ、順一と過ごす古民家での時間はさよりさんにとっては心の拠り所だったのかも。
そして、「二階堂さより」の居場所だったのかも。

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沈下橋で一人ぽつんと座っている順一。
この背中、切ない~。
さよりさんでなくても、こういう背中を見たら、抱きしめたくなります。
(えっ! ご迷惑…(^_^;))


そこに丈太郎が通りかかります。
丈太郎は、商店街でイベントの話しが持ち上がってる、と話します。
そして、順一に仕切ってよと、言います。
そう話す丈太郎を眩しそうに見る順一。



急ごうとする丈太郎を呼び止めます。
そして…「頼むな」。
決意固めたような表情。
順一が、どれほどの思いでその言葉を発したのかと思うと、涙が止まらなかった。
引っかかりながらも先を急ぐ丈太郎。
その背中を見つめる順一。




7話は、この順一の背中にノックアウトされてしまいました。
背中は語る…。
雄弁な背中です。

で、順一の所在が掴めず…丈太郎が「俺が順一追い詰めた」をという発言でこの回は終わるのですが、
はっきり言って、予告、盛り過ぎじゃないですか???
あんな妄想を駆り立てる予告はやめて欲しいです(笑)。
1週間、心臓が持ちません。