『もう一度君に、プロポーズ』第9話2012/06/16 09時42分

昨日の君プロ、太助パパの愛情がヒシヒシと伝わり、心に染み入りました。
太助パパと波留のシーンを観る度に、心が洗われます。
これだけで、このドラマに竹野内さんが主演してくださっていることに感謝☆感謝です。

普通の生活がしたい…と退院し、お家に帰ってきた太助パパ。
波留は仕事を休んで一緒にいようとしますが、それは「(俺の)普通の生活ではない…当たり前の毎日、いつも通り生きたい…」と言って、波留に仕事に行くように促します。
自分の残り時間を一番知っているのはご本人ですから、本当は一緒にいる時間をたくさん☆たくさん作りたかったと思うのです。
それでも、自分が旅立った後も生きていく波留のことを思い、波留にもいつも通りの生活をすることを促します(涙)。

毎晩泊まるのか…と波留に尋ねる太助パパ。
俺が死ぬまでか…と言う太助パパに、波留は良くなるまで…と応えます。
そんな奇跡みたいなこと…と言う太助パパに、波留は、いつも太助が波留に話して聞かせた、「九回裏逆転ホームラン」のことを言います。
太助パパは、緒方に失礼だと…。
九回裏逆転ホームランは奇跡ではない。それまでのたゆまぬ努力の結晶だと話します。

裕樹から太助が病気であることを聞き、可南子さんがお見舞いに。
食事を作る可南子さんと
手伝う波留…。
台所から聞こえてくる会話に嬉しそうな太助パパ。
(食卓にクリームシチューが…(笑))

一方、ミズシマオートでは、大変な波留に代わって、車の修理を進めようとしています。愛すべく皆さん♪
社長までつなぎを着ちゃって張り切っています。
波留のステキな職場☆仲間です。

いつも通り、仕事に出かける波留。
振り返って、「ビールを飲んだら母さんに叱られるからな」と、太助に声をかけますが、もう軽口で返す元気はありません。
後ろ髪を引かれる思いで仕事に向かう波留。

太助は死後のことを波留に頼む手紙をしたためます。
お世話になった方々に連絡をしてほしいと。
そこには波留の実母の名前をあります。
太助は、折に触れ波留の様子を実母に伝えていたのですね。
実母からの暑中見舞いの葉書を読んで、太助の波留への思いを感じ、胸が熱くなりました。

たまには親孝行をさせろよ」という波留に、太助は感慨深げに、「お前の口からそんな言葉が聞けるとは…」と。
「いっつも俺の後をくっついて歩いていたくせに…」
「昔は 後ろをみりゃお前がいて、今は前を見たらお前がいる。不思議なもんだなぁ。俺の知らない道の先を、お前はこれから見に行くんだろうなぁ」
「要するに、お前が生きていりゃ それで親孝行なんだよ
と言います。
親の気持ちって、本当に深いですね。
観ていて堪りませんでした。

可南子さんを誘い、修理した車でドライブに。
可南子さんのことを気にかけている太助パパも嬉しそうです。

可南子さんに話します。
誤解しないでほしいんだけどねぇ
別に離婚を考え直してほしいとか
もう一度波留と暮らしてほしいとか
そういうことを言いたいわけじゃないんだけどね
でも これだけは言っておきたいので言いますね。
波留と家族になってくれてありがとうございました。

覚えていなくても可南子さんは可南子さんですから。

社長からミズシマオートを任せたいと言われたことを伝える波留。
お前みたいなマイペースな人間に…と言いながらも、太助パパは嬉しそうです。
体力も残っていないのに、久しぶりにキャッチボールをしたいと言います。
物置にボールとグローブを探しに行く波留。


その間に太助パパは静かに逝ってしまいました。
その瞬間を暗示しているかのようなツバメの巣立ち。

覚悟していた父親の死
その時を迎え言葉が出ない
泣き叫ぶわけでもなく、
顔の表情、
ボールを持ったその指の動き、手の表情
それだけで波留の込み上げる哀しみを表現した、特筆すべくシーンでした。

太助と生きてきた日々を、時間を反芻しているであろう、波留。
猿みたいな赤ん坊
この子を幸せにする…それだけを考えて波留を育て、ともに生きてきた太助パパ。
その愛の深さに、ドラマと分かっていても鳥肌が立ちました。

いよいよ来週は最終回です。