『もう一度君に、プロポーズ』 第8話2012/06/09 20時42分

昨夜の第8話、谷村のお母さんと波留のお父さん…それぞれの親の愛が溢れていて、心に沁みる回となりました。
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前回のラストシーン再現からのスタート。
前回、あまりの辛さで、触れることを忘れていましたが、
この桂と波留のシーン、凄かったと思いませんか?
桂の声のトーンがそれまでと全然違っていて、
波留への思いが溢れていて、倉科さん渾身の演技だと思いました。
以前、『流れ星』の特典映像のインタビューで、上戸彩ちゃんが「竹野内さんとお芝居をしていると、台本を読んでいるときは全然辛くないシーンでも、いきなり心を持って行かれて切なくなることがある…」と話していましたが、まさに、倉科さんにとっては、このシーンが、「心を持って行かれた切ない」シーンだったのでは…と勝手に思いました。

可南子さんの元彼もなかなかナイスなヤツです。
「可南子と別れたことは後悔していないけど、元嫁と離婚したことは ちょっとだけ後悔してんだよ」
「恋人と夫婦の違いってのは 別れてみないとわかんないのかもな」

決して可南子さんの心にズカズカと入ってくることなく、それでも、気遣いを忘れない…。

そして、裕樹にも「波留さん いい人だよ。裕樹と同じくらい」。
なんてステキな元彼。


お父さんが倒れて病院に運ばれたと連絡を受けた波留。
急いで病院に駆けつけますが、お父さんは既に家に帰った後。
家に行くとお掃除をしているお父さん。
心配な波留。
恋の病…などとはぐらかすお父さんですが、波留に泊まっていくよう促します。
理由は、掃除をしたから(笑)。

波留を見上げ「大きくなったなぁ」と。
大助パパの感慨深そうな表情と波留のパジャマ姿に萌えました。
(はい! 確かに大きくなりました。パジャマがこんなに短いです(笑))

「もし、子どもがいたら別の答え 出したのかなあ」と波留。
「もし、子どもがいたらか…そうじゃないだろ。もし、親になることへの躊躇がなかったら、だろ…お前が気にしているのは」とお父さん。

「(実母に)会いたいか?」
「会ってみるか?」
「いまさら」
遅すぎることはないんだぞ、生きてるうちは

「考えとくよ」
「考えとけ」

大助お父さんの波留への慈愛がヒシヒシと伝わってくるシーンでした。

翌日、波留は可南子さんのお父さんのお墓参りに出かけました。
墓前で波留は何を話したのでしょうか?

(またまた『流れ星』で恐縮ですが、『流れ星』でも竹野内さんは墓前でのシーンがありましたね。あの墓前でのシーン、父に詫びているかのような健吾の背中と、その背を見てそっとその場を離れる梨沙が印象的でした。台詞のない、結構長いシーンでした)

日曜日、車の修理をしている波留の応援にやってきたミズシマオートの皆さん。
いい職場、素敵な同僚に恵まれている波留。
桂も、気持ちを一端置き、波留の一番弟子として、車の修理に集中します。
偉いよ!素敵女子だよ、桂。

一方、谷村家でも、感動的な場面がありました。
自分が家に入れているお金を母が使ってくれないことに、むくれている裕樹。
自分が母と姉を支えたいのに…と言います。
一生懸命な裕樹です。
そんな裕樹に谷村のお母さんは「生まれてきてくれただけで、十分支え…」と、話し始めました。
お母さんは、二人がそれぞれの家庭をもったら、この家を処分するつもりだと話します。
(思い出を)捨てるのではなく思出を将来の糧にしたいの…と話すお母さん。

谷村のお母さんも、また素敵な昭和のお母さんです。

ミズシマオートでは夜になっても車の修理が続いています。

社長もやってきて…。
直すこと=生き返らせることじゃない。新しく生まれ変わらせるってことなんだよ」と桂に話します。
過去に戻るんじゃない。別の未来に向かうんだよ」と話す社長の言葉に耳を傾け、何かを思う波留です。

またまたお父さんに呼び出された波留。
可南子さんとの約束もあり、早めに到着してしまいました。
早すぎる…と慌てるお父さん。5分ほど神社で待つようにと言ってドアを閉めます。
あの~お父さん! がチャッ!と鍵まで閉めることはないじゃないですか(笑・笑)

神社での波留。
こんなポーズもス・テ・キ。

お父さんが波留を呼び出して渡したかったのは、
繋がった鯛焼き。
サプライズだと言いながら波留に鯛焼きを渡し、
まだ試合は終わっていないだろう」と。

応援し鯛父がいる…。お前の傍には俺がいる…という気持ちを波留に伝えたかったのでしょうか。

親父の作った鯛焼きは旨い…と嬉しそうに頬ばる波留。

その後ろで倒れてしまう大助パパ。


これまではぐらかしていた病状を波留に告げるときがきました。

ツバメの旅立ちは見届けられそうにないなあ…とお父さん。
ツバメ=波留なんですね(涙・涙・涙)。


もう長くはないようだ…と告げられた波留。
茫然自失です。

『もう一度君に、プロポーズ』も残り2話ですね。
お父さんが言う「親になることへの躊躇」を、波留はどのように乗り越えて行くのでしょうか? 波留のこの実母への心慮が、この物語一つに鍵のような気がします。

来週は波留と可南子さんの関係が少し動きそうです。
でも、予告では「可南子を傷つけて 俺 なにやってんだ」と波留が言っていました。
もう…可南子さんのことは、波留は十分やっています。傷ついています。
そのうえ、お父さんの病気。
どうか、平安な9話を…と願わずにはいられません。