『もう一度君に、プロポーズ』第6話2012/05/26 08時24分

昨日の『もう一度君に、プロポーズ』第6話のタイトルは「別れの時~壊れた絆…ついに夫婦生活に終止符~」でした。
ファンとしては、このタイトルを目にしただけで、ドキドキなんですが…でも、なんか違うんですよね。
タイトルが物語を現していないというか…。単に視聴者の興味を惹くためだけのタイトルを考えたような…。

ちょっと出だしから辛口になってしまいましたが、良いドラマなだけに、WS的なタイトルはやめていただきたい、と思っているファンです(笑)。
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チャイムを鳴らしたのは、社長さんでした。
もちろん、桂を伴っていますが…。
光石さんの演技が何か…いい♪
酔っ払って靴下を脱ぐ演技なんて素。
竹野内さん☆酔っ払いシーンもお上手です。
乱れたシーンは、『星の金貨』などでも結構観ましたが、竹野内さん、実はこういう演技もお上手です。
酔っ払って、
桂に何か話があったんじゃないか…と、ご自分が辛いときでも一番弟子のことを気にかけます。
で、見当違いのエールを送ります。
あげく、居眠り。
眠った波留を見つめる桂にはちょっとドキドキさせられましたが、
何もされなくて良かったよ~☆
波留を見つめる桂の目。大好きサインが満開です(笑)。



社長の夫妻ケンカ。
何十年もこのままだったら…という社長の言葉を聞いて、
フッと考え込む波留。
家に戻り…。
暗くて人気のない家で一人考え込む波留。




一方、お父さんの病気はかなりシビアな状態のようです。
医者に、「息子には自分が言います」と言ったお父さん。
自宅に戻り、文箱から古い手紙を探し電話をかけます。
波留の生い立ちに繋がる方でしょうか?
それとも波留の実母???

ずっとツバメ時計が気になっていた可南子さん。
ミズシマオートにやってきます。
可南子さんがいることに驚く波留。

愛すべくミズシマオートの皆さん。
我がことのように嬉しそうです。
素敵な職場…♪
ひとり桂だけが複雑そうですが…。
ま、桂の気持ちを考えると、仕方のないことですよね。

居心地悪そうにしている可南子さんが、帰ろうとしたそのとき、
進藤が預かっていた結婚式の招待状を差し出します。
宮本波留様
  可南子様…と書かれている招待状を目にして戸惑う可南子さんとそんな可南子さんを見つめる波留。

帰る可南子さんを送っていく道すがら、
可南子さんはツバメの時計のことを波留に訪ねます。
波留は、ツバメは自分自身が塗ったのもので、
それは実の親も育ての親も大事なんだと言いたかったのだと思う…と話します。


その話、私は以前にも聞いたことがあるのか、と問う可南子さんに、
「言ったと思うよ」と応える波留。
「他に私が知っているはずのことって、どんなことがありますか?」と聞く可南子さんに波留は驚きます。
どんなことでもいい教えてほしいと言う可南子さんに、波留は「考えとく。思いついたらメールか電話をするよ」と逸らします。

過去に向き合おうと思い始めている可南子さん。
忘れている過去から可南子さんを解き放すことを考え始めている波留。
二人のすれ違いが、悲しかった(涙・涙・涙)
当然、可南子さんは波留の変化に気づきます。
応えてくれない波留をいぶかりながら、
「じゃあ、時計ありがとう」と言って職場に戻っていく波留の背中を見送ります。

これまでは
「じゃあ、また」だったのに、「また」がないことで、波留の考えていることを視聴者に想像させます。

第4話の感想で書きましたが、このドラマこういう所が本当に上手です。
記憶をなくしたとはいえ、波留の存在を拒絶していた可南子さんの気持ちが、次第にとけていく様をこういう描写で現している…。
可南子さんと元通りの夫婦になることだけを考えていた波留の変化を、こういう描写で現している…。
演出家さんって凄いな。
それを演技で見事に表現している俳優さんたちって、凄いな。

お父さんにメールで呼ばれて実家に行った波留。
お父さんから、何を悩んでいるんだ、話してみろ…と言われ、
俺が戻ろうとしている夫婦って何だろうか、よく分からなくなってきた…と。
お父さん、突然「猿みたいな顔をしやがって」と話し出します。


波留を育てると決めたとき、正直迷いもあったこと、でも、この子を絶対に幸せにやりたいって、そう思った…それが俺の基本だ!
俺の基本は、この猿みたいな赤ん坊を幸せにしてやることだった。
悩む度にその基本に返って、ちょっと進んで…そうしているうちにその猿と酒を飲んでたよ!と話す大助パパに涙でした。

お父さんの話が波留の背中を押した気がします。
波留の出した結論は、お父さんが望んだモノとは違いましたが、
そこは不器用な波留です。

波留の基本は可南子さんを幸せにすること、幸せになってもらうこと…。
店長さんの結婚式に出席して、
自分たちの結婚式がフラッシュバックして、
改めて、可南子さんにとっての幸せな人生とは…と考えたのでしょうか。

ぎりぎりまで、来るかも…と淡い期待を抱いて可南子さんを待っていた波留。
でも、桂に聞かれて、来ないよ。図書館は休みとは限らない…と、ちょっと強がりを言ったりもしました。

この回想に浸るシーンの竹野内さんの表情が結構好きでした。


可南子さんがブーケを持って駆けつけたとき、
波留は自分の決心を伝えようと腹をくくったのでしょうか…。

「可南子のウェディングドレス姿、すっごく綺麗だったよ」と、突然伝える波留。
可南子さんが誓いの言葉にすっごくおおきな声で返事をしたと話す波留。


そして、離婚しよう…と切り出します。

幸せの絶頂期の回想シーンと現実の辛い状況を対比させたカット割りに、涙の量が倍増した第6話でした。
二人の、これでもか…と言わんばかりの心のすれ違いが悲しすぎますね。
可南子さんの気持ちが少し、過去のことや波留に向けられ始めた今、波留はどうして退くような言動をするのだろうか…と、思ってしまいます。
でも、それだけ波留の心が傷つき、そして傷つきながらも愛する可南子さんの幸せを望んでいるからなのかもしれません。
弟くんに自尊心を踏みつけられましたしね。
その上、可南子さんに嘘をつかれちゃいましたし、
元彼がいい人だっただけに、無力感一杯ですよね。

このドラマ、着地点は容易に想像できますが、それでもこれからの展開が気になります。
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と、書きながら、実はこのドラマを観ると、無性に『流れ星』が観たくなるんです。
結婚式のシーンを目にすると健吾と梨沙の結婚式が観たいと思いますし、大助パパと波留の会話を観る度に、健吾は父親とどんな風に話をしたんだろう…と思ってしまいます。
どうやら、私にとって『流れ星』を超えるクオリティをもつドラマはないようです。