朝尾さんに全部持って行かれた最終回☆『きょうは会社休みます』2014/12/19 23時50分

今期のドラマスタート時、とても楽しみにしていて、嵌って、でも、5話以降はちょっと離脱気味だった『きょうは会社休みます』も、とうとう終わっちゃいました。

最終回は、朝尾さんに全部持って行かれた感が……。
主役の相手役がかすむくらい、玉木さん演じる朝尾さんは魅力的な大人な男性でした。


5話以降、なんだか散漫な感じがしたこのドラマ。
どう決着つけるのかしら……と、不安に思いながら最終回は、久々にリアタイしました。

田之倉くんの送別会&忘年会
二人は一番離れたところに座っています。
このままお別れ?と思っていたら、
勝浦さんが「あれ…今日、田之倉としゃべていないんじゃ??」「挨拶したら…」と、花笑さんと田之倉くんに振ります。
おねえ鮫島さんも「そうよ!仕事の面倒を一番見ていたんだから」と。
戸惑う花笑さん。微妙な顔の田之倉くんと大城さん。
他人行儀な餞の言葉を言う花笑さん。頭を下げるだけの田之倉くん。
二人のかつてのキュンキュンプレースでのこのシーンは、切なかったな。

会社の皆さんと別れ、一人歩く花笑さん。
「花笑さん」と優しく呼びかける田之倉くんの声が聞こえた気がして、思わず振り返る花笑さん。
でも、田之倉くんはいない(涙)

再び歩き出す花笑さん…届いた田之倉くんからのメール
「………
今思い返してみると、オレは無理してました。

花笑さんに喜んで貰えれば、ずっと一緒にいられる。
その一心だけでした。

自分のことを大切にできない人間は、
きっと好きな人を大切にすることなんてできない。
そう思えたのも花笑さんに出会えたからです。

正直言うと、まだ心のどこかで、花笑さんのこと整理できていません。
でも、きっとこれからの時間がいろんなことを解決してくれると思っています。
花笑さん、これまで本当にありがとうございました」

花笑さんが好きすぎて、かっこつけていた田之倉くんの正直なメール(涙)。
不覚にもkinakoの涙腺が崩壊してしまいました。

最初の頃、花笑さんに恋愛モンスターなんて言われていたけれど、
田之倉くんは一心に花笑さんのことが好きだったのね。
花笑さんが自分の年齢を気にしすぎていたように、田之倉くんもまた、自分の若さをもどかしく思い、プレッシャーに感じながらも花笑さんの思いに応えようと「結婚」に振り回され、自分を見失っていった…。

そのことを、朝尾さんに気づかされ、
元カノの戸崎さんに指摘され、
花笑さんに突きつけられ…。

田之倉くんからのメールを読んだ花笑さん、朝尾さんのところに向かいます。
(このとき、なんで朝尾さんところに行くのよ!と思ったkinakoです)

「朝尾さん…私…」

はい!!ここですき家のCM。
えっ!! まさか…「好きや」って言うの、花笑さん??

だって、このドラマ、ラブコメですもの(苦笑)。

いや、マジでこのタイミングでのすき家のCMはやめて欲しかったわ(笑)。

でも、花笑さんがちゃんと自分の気持ちに向き合って、朝尾さんにお断りしてくれて良かった(はい! この作品で、例え田之倉くんがきちんと描かれていなくても、kinakoは田之倉くん推しです。いえ、ホントは福士くん推し…なだけです(笑))

花笑さんは総合職へ…とキャリアアップを決め、
田之倉くんは交換留学生としてアメリカへ。
瞳ちゃんと加々見くんはめでたく結婚♪


瞳ちゃんたちの結婚式の日、
田之倉くんが来るのでは…と、ソワソワしている花笑さん。
大城くんが今日出発だと教えくれます。

会いたいのに、行動できないこじらせ女子・花笑さん。
またもや朝尾さんが背中を押してくれます。

ただの重たいママチャリ化した  電動自転車を必死に漕いでバス停に向かいます。

バスに乗り込もうとしている田之倉くんの背中に呼びかけ、
振り向き、驚く田之倉くん。

「もう、解決しちゃった? もう時間切れ? 私のこと、とっくに解決しちゃった?」と、田之倉くんに聞きます。
「…解決…してない」と、答える田之倉くん。
じゃあ、待っててもいい? 帰ってくるの、待っててもいいかな?
「最初に言ったじゃないですか。……花笑さん…きっとオレのこと好きだって」
(あら?「これから先、花笑さんと別れるっていう選択肢、オレにはないから」じゃないのね…)

ハグして、
待ってて。1年で帰ってくるから」と、田之倉くん。
よく言った、花笑さん&田之倉くん!!

このドラマ、花笑さんが「待っててもいい?」と聞ける、そして「待てる」ようになるまでを描いたドラマだったのね。

どうして花笑さんがそこまで結婚に拘り、焦るのか…分からなかった。
朝尾さんが「一緒に夢に向かって歩いてくれる人。そして時々背中を押してくれれば…」と、教えてくれたのに、
結婚することばかりに拘り、
田之倉くんの夢に伴走しようとしないのか、分からなかったのだけど、

田之倉くんにやっと言えた「待っててもいい?=待てる私」になるまでを描いた花笑さんの成長物語だと考えれば、何となくこの全10話が理解できました(← ホント?(笑))。

そして、花笑さんを待たせるわけにはいかない……と、花笑さんを思う余り、自身をがんじがらめにしてしまった田之倉くんが、時間をかけ、自分と向き合い、やっと花笑さんに言えた「待ってて」。

お互いの気持ちを確認し、バスに乗った田之倉くんと見送る花笑さん。
走りながら笑顔で手を振る花笑さん。
清々しくて素敵でした。

1年後、
「今日は、会社休みます」と課長に電話をして、
両親に驚かれ
空港に田之倉くんを迎えに行く花笑さん。
田之倉くん、なかなか現れません。
槇原さんの「fall」が流れ、曲に合わせて踊るアニメ・守。

バッグからメガネを取り出しかける花笑さん。
「ただいま…」
「お帰り…」
はにかむ二人がもう最高です。

田之倉くん、アメリカに行って分け目が変わったのね。

「行こっか」
(あ、ここはやっぱり「ラーメン、食べに行きませんか?」が聞きたかったな(笑))

しばし花笑さんを見つめ、手を差し出す田之倉くん。
もう以前のようにさっと花笑さんの手を取ったりしません。
花笑さんが自分の意思で田之倉くんの手を取るのを待っています。
手を繋ぐ二人。


「青石花笑、31歳。元彼と2度目の恋が始まる」
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このドラマ、週の半ばに頭を空っぽにして観るには楽しめるドラマでした。
花笑さんのご両親(高畑さん&淺尾さん)も素敵でしたし、お二人のシンクロする演技に笑わせていただきました。
マモちゃんにはホントに癒されました。
マモルの演技は助演男優賞ものだと思います(キッパリ↑)


課長や大城くん、瞳ちゃん、加々見くんはじめ会社の人たちの描き方も面白かったです。
(どうでもいいことだけど、帝江物産では総合職になると、パソコンはデスクトップからノートに変わるみたい(笑))

一華さん親子もブッシーさんも素敵でした。

でも…肝心の花笑さんと田之倉くん、特に田之倉くんの描かれ方が…(ブツ・ブツ…)。
あまりにも台詞をそぎ落としているので、田之倉くんの心の動きが伝わりにくい。
穏やかな眼差し、花笑さんを愛おしげに見つめる眼差し、子犬のような悲しげな目…そして、声は魅力的だったけど、
二人の会話も表面的なものばかりだったし…。
kinako的にはそこがちょっと残念でした。

でも俳優さんたちは素晴らしかったと思います。
花笑さんが田之倉くんの寝顔を愛おしそうに見つめている姿には胸を打たれました。
田之倉くんが花笑さんを呼ぶときの声とトーン。
あんな風に呼ばれてみたい(無理だけど(笑))。

爽やか笑顔も素敵すぎます。
特に、4話の、花笑さん実家階段で花笑さんに向けた笑顔がいじらしく、そして素晴らしかった……。

福士さんが演じることで、花笑さんに一生懸命な年下彼の純粋さともどかしさ、そして朝尾さんに対するときの、若さが全面に出ている感じが良かったと思います。

何よりも、二人でいると、二人の視線が交わると、自然に笑みがこぼれてくる花笑さんと田之倉くんの空気感が素敵でした。
2ヶ月半、キュンキュンをありがとうございました。

福士蒼汰さん。
彼の持つ若々しさ、清々しさは何ものにも代え難い財産だと思います。
その財産を活かして、これからも俳優としての幅を広げ、深めて行かれるのだと思います。今後も楽しみにしています。

あ~でも、もう一度、福士蒼汰さんの田之倉悠斗を観たいな。
もちろん、すべて同じキャストで。
違う脚本家さんで。
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『きょうは、会社休みます。』 日テレ、2014年10月期ドラマ
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