上戸彩ちゃん@『昼顔』最終話2014/09/26 21時25分

上戸彩ちゃん主演の『昼顔』の最終話。
心が痛かった…。
罰を受けた姿を見せつけられるのではなく、
罪を償う……内発的な生き方を観たかったな…。

引き離されるとき、あんなにお互いの名前を呼び叫んでいたのに(もっとも紗和ちゃんは「先生!」だったけど)、
弁護士事務所では一転して、遊びだったと…。
俊介さんや慶子さん、乃里子さんたちがその言葉を信じたとは思えないし、
何よりも発した当人や相手の心を剔る言葉、それまでの思いや時間を貶める言葉になってしまった気がします。

後に、北野先生は生徒たちへの言葉として「離れても相手の幸せを願い続けることこそが、人にとっての愛」と言っていましたが、
やはり、紗和にもきちんとそういう思いを言ってほしかったですね。
最後の最後に、向き合うことのできなかった、向き合うことを許されなかった紗和ちゃんと北野先生。

北野先生は、あの状況で、致し方ないとはいえ、紗和ちゃんを突き放して、それでも紗和ちゃんに幸せな時間がいつか訪れると思えたのでしょうか。

一瞬でも会ったら、乃里子さんに毎月30万円を死ぬまで払い続けることなんて、できません。
紗和ちゃんにはそこまでの経済力はありません。
同じことを俊介さんも北野先生に要求できるはずですが、さすがに言わなかったですね…。






真菜ちゃんが利佳子さんに言った「主婦として戻るのなら許してあげる」。
その言葉の残酷さと、それを言ってしまう真菜ちゃんの心の傷の深さを思い心が凍りました。

家庭には主婦や母親、時に妻は必要だけれど……と突きつけられた感じ。

俊介さんが抜け殻になったかのような紗和ちゃんを目の当たりにして、
離婚を決意し、
「一番近くに居る人の心が……」と話すシーンに、あ~この二人は確かに「夫婦」だったんだと涙しました。
俊介さんが初めて紗和ちゃんとの心的距離も物理的距離も縮めようとしていたし、ハムミになぞらえて「遅いんだよな…」と呟く姿に「夫」を見ました。

お姑さんと紗和ちゃんとの別れのシーンも胸が詰まりました。

最後の最後に、乃里子さんの言葉を遮って、北野先生が微笑むシーン、北野先生の穏やかな笑顔に、
「結局男は家庭を捨てないが、女は家庭を捨てる」という利佳子さんの台詞を思い出してしまいました。

それまでの生活を取り戻すこと、そのことが罰であるかどうかは別として、したたかでないとそれまでの生活を取り戻すことなんてできないのだと、心がザラッとした嫌な瞬間でした。

11話全部見て、彩ちゃんのファンである私は、紗和ちゃんと北野先生の不器用なやりとりにキュンキュンしていたけれど、
結局、一番ピュアだったのは画伯だった気もします。
利佳子さんのことを愛していたし、理解してた画伯。
利佳子さんも画伯を愛し、画伯を理解していたからこそ、彼に諭されお家に帰っていった気がします。
この二人は、何年か後、子どもたちの理解を得て、二人で生きていくこともありかな…と思えます。

誰も幸せにはなれなかった、kinakoにとって後味の悪いドラマでしたが、
それでも、画伯が左手で懸命に利佳子さんの顔を描いている姿には未来を感じました。
何もかも失ったのではない…と救われる思いでした。

北野先生は紗和ちゃんに惹かれてはいたけれど、紗和ちゃんのことを理解していたかどうか分からなくなりました。
でも、少なくとも北野先生は乃里子さんのことは理解しています。
乃里子さんの志向を理解し、思考や行動が予測できています。

最終話を観るまでは、
最終話のラストで何年か後の二人の生活、
子どもが居て、
「罪」を償いながらも二人でしっかり生きていく…
そんなラストを予想・希望していました。

kinakoは「不倫」容認派でも否認派でもありませんが、
紗和ちゃんと北野先生の幸せなラストを…と願っていました。
その希望は見事に打ち砕かれましたが、
続編やSPは望んでいません。
あのような結末であった以上、その後の二人を見たいとは思いません。

紗和ちゃんの放火が未遂に終わった時、
私が放火したんですと言い続ける紗和ちゃんに
刑にならない罪は 自分で償うしかない」と言った言葉。
顔も出ない役者さんのこの台詞が、これからの紗和ちゃんの人生を示唆している気がしました。

上戸彩ちゃん☆大変な役を演じきられ、お疲れ様でした。
綺麗可愛い紗和ちゃんを観させていただき、ありがとうございました。

斉藤工さんはいつか桐谷さんとがっぷり共演してほしい…と思っている俳優さんです。
できれば社会派ドラマで♪

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